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ねだるな、勝ち取れ。さすれば与えられん。


by higedandy2004
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今日は休日出勤でございます。

松田聖子をBGMに
せっせとクリスマスに向けて仕事をしているひげぼうずです。


で、昨日見たDVD。

今日は休日出勤でございます。_b0001405_12335741.jpg


『誰がために』
出演:浅野忠信 、エリカ 、池脇千鶴 、小池徹平 、香川照之etc

<あらすじ>(amazonより)
野忠信を主演に少年犯罪をテーマに描く社会派ドラマ。
父親の残した写真館を経営する民郎は、
友人の紹介で出会った亜弥子とひと目で惹かれ合い深く愛し合うようになる。
そんなある日、亜弥子が面識のない少年に殺害されたとの連絡が民郎へ入る。



<感想>
この作品は被害者側(浅野、池脇)の心情の描写がメインで
加害者側(小池徹平)の心情は全くといっていいほど描かれていません。

ただ、被害者側の心理描写にしても
全くにおいて「見えない」のですね。
被害者の夫:民郎役である浅野さんが
悲しんで泣き叫んだり、怒るといったわかりやすいシーンで描かず
心の中の「見えない」部分の感情、悲しみや憎みを
表情や行動で表現してます。

まるで、亜弥子が生前に写真として撮っていた『風』のように。


そういう描き方をしている為か、民郎の絶望感が
より一層見ている人間に伝わってくる気がします。

それを一番良く表しているのが、
壊れて、修理したニケ像に残ったヒビを
民郎が見ているシーンだと思います。

『壊れてしまったもの』は『もう戻らない』ということ。
そして、『傷』は簡単には消えないという事。

それは復讐を遂げたとしても、だ。

ラストで民郎が救われたかどうかはわからないけど
あのラストでよかったんじゃないかと思います。



好き嫌いが分かれる作品ですね、たぶん。


<ひげぼうず的評価>
100点満点で80点。
by higedandy2004 | 2006-12-09 13:29